ファスティングの回復食にヨーグルトや甘酒がおすすめ！卵は良くない？

最近ダイエットだけでなく、健康管理の一環として、ファスティングといわれる「絶食」「断食」が流行しています。

このファスティングは当日だけではなく、準備期間と回復期間が大切となってきます。

特に回復期間には体を元の食事が出来るようにするために、赤ちゃんでいう離乳食のような、胃腸に負担をかけない食事を行うのですが、その回復食が非常に大切になります。回復食に失敗すると、行ったファスティングが無駄になると言われているほど！

そこで今回は、回復食におすすめと言われているヨーグルトや甘酒について、そしてあまりおすすめでないと言われている卵について、その理由を探っていきましょう。

ファスティングの回復食の基本は？

ファスティングについて調べると、回復食として基本的に紹介されているのは、まずは一番初めの食事に重湯です。

回復食には動物性のたんぱく質や、油もの、小麦粉製品、砂糖を使ったお菓子、アルコール、タバコ、カフェインの含まれるものなどと言った刺激物はNGとされています。

たしかに固形物をとらずに過ごした後ですので、いきなり胃腸に負担をかけたり、急に血糖値を上昇させるのは良くないので、回復食に重湯というのは昔からのお決まりですし、理にかなっているのです。

ただ最近流行しているファスティングは、昔の修行のような水のみの断食とは違い、酵素水やコールドプレスジュースなどを飲みながら実施するため、ある程度の糖質や栄養を摂取出来ていることになります。

そのため急激に血糖値が上がることに、それほど神経質になる必要はなくなったと言えるでしょう。そこでファスティングの回復食として、胃腸への負担がないように消化が良く、栄養があり、簡単に食べられるということで、ヨーグルトや甘酒が注目されているのです。

ファスティングの回復食にヨーグルトや甘酒を選ぶメリットは？

ヨーグルトや甘酒は、発酵食品です。

発酵食品は発酵することで、食品が本来持つ栄養素がUPしたり、吸収率が上がったりすることがわかっています。また保存もきくようになります。

また発酵食品であるヨーグルトや甘酒には乳酸菌が多く含まれ、腸内の善玉菌を増やし、デトックスというファスティングの効果をさらに高めてくれます。

そして疲労回復にも効果があります。

ヨーグルトには、いろいろな種類があり、種類によって菌も違い、得意なことも違ってはきますが、そもそもの栄養は乳糖・タンパク質・カルシウム・各種ビタミン・ミネラル・脂質と牛乳と同じなのですが、発酵という過程を経てさらに栄養や吸収率がUPしています。

甘酒の栄養については「飲む点滴」と言われるほどで、ブドウ糖・ビタミンB 群・アミノ酸・食物繊維・オリゴ糖などが含まれます。オリゴ糖は善玉菌の栄養源になり、さらに善玉菌が増えるために有効です。

ヨーグルトの注意点は、下痢をしている場合は控える方が良いということと、無糖のものを選ぶということです。

そして甘酒については、初日に飲むときは、粒があるならすりつぶして飲むことと、米麹から作られた甘酒を選ぶこと(※酒粕を溶いたものは、アルコール分が含まれていたり、砂糖が使われています。)があげられます。

ファスティングの回復食に卵はあまりおすすめでない理由！

つらいファスティング期間の後、食べたい気持ち満載の中、重湯をなんとか乗り越え、次はさらに少しステップUPという時、体に良さそうな卵はどうなんだろう？と思いませんか？

卵は、アミノ酸やビタミンがバランスよく含まれ、卵に含まれる栄養だけで生命を育むほどの完全栄養食品です。

しかし卵の白身には、アレルゲンの1つであるオポムコイドという物質が含まれており、タンパク質を消化するトリプシンという消化酵素の働きを妨げるため、消化吸収が悪く、胃腸にも負担がかかります。

そしてこのオポムコイドは熱にも強いので、回復食に卵を食べたい場合は、黄身だけにすることをおススメします。

また調理法も大切で、卵豆腐や半熟卵なら消化は良いのですが、生卵・固ゆで卵・目玉焼き・卵焼きなどは、消化も悪いためおススメできないのです。

まとめ

・ファスティングの回復食として、ヨーグルトや甘酒は非常に栄養価も高く、整腸作用も期待できるためおススメです。ただしヨーグルトは無糖のものを選ぶこと、甘酒は米麹から作られたものを選ぶことが大切。下痢をしているときはヨーグルトはNGです。

・ファスティングの回復食に卵を食べたい場合は、黄身のみ卵豆腐や半熟卵でいただきましょう。

私はヨーグルトの無糖のものは、すっぱくて少し苦手なのですが、ヨーグルトに甘酒を1：1で混ぜたものは大好きで、昔からよくいただきます。ヨーグルトと甘酒の酸味と甘みが絶

妙で、後味もさっぱりしていて美味しいですよ♪

ファスティングの回復食に、重湯はどうしても苦手という方は、一度ヨーグルトや甘酒、時にはダブルで試して見られてはいかがでしょうか？