アマニオイルの効果や食べ方まとめ!原料のアマニとは何?
最近はスーパーフードとして、さまざまなオイルが注目を浴びるようになりました。
オリーブオイル、ココナッツオイル、グレープシードオイル、エゴマオイルなどと並んで、アマニオイルもスーパーなどでよく見かけるようになりました。
そこで今回は、最近マヨネーズやドレッシングなどの商品化も進み、手軽に買い求められるようになってきたアマニオイルについてご紹介しましょう。
アマニオイルの原料のアマニとは?
アマニオイルは、アマ科の植物であるアマ(亜麻)の種子(仁)から絞られます。
アマはヨーロッパの地中海地方に自生していたものが原産と言われていますが、古くは石器時代にスイス湖畔の古代人が、その繊維と種子を利用していたという記録が残っており、紀元前7000年ごろには、トルコやシリアといった方面で栽培されていたことがわかっています。
アマは茎の繊維を布や紙に活用したり、種子は油を搾って食用や商業用に用いられます。
古くエジプトでは、アマの繊維で織った布を使ってミイラを包んだとも言われています。
酸化しやすい特性を活かし、酸化し粘度を増した油を、塗料やニス・木材の防腐剤、木工製品や革製品の仕上げに利用します。
これら商業用に使用される場合は、リンシードオイルと呼ばれます。
一方食用や人が肌に使用する目的で作られる油は、アマニオイルやフラックスシードオイルと呼ばれています。
アマニオイルの驚きの効果や効能は?
アマニオイルがどうして体に良いオイルとして有名になったのかというと、その一番の理由は、アマニオイルに含まれるα-リノレン酸でしょう。
α-リノレン酸は、現代人に不足しがちと言われるオメガ3系の不飽和脂肪酸です。
オメガ3系のオイルと言えば、青魚に含まれるDHAやEPAが有名ですね。
これらは脳の機能に影響を与えるといって、認知症やアルツハイマー予防という点で特に話題になりました。
実はα-リノレン酸は、体内でそれらに変換されるのです。
またオメガ3系オイルと言えば、オメガ6系オイルと並び必須脂肪酸と言って、体内では合成できないため、食べ物で摂取する必要があります。
比較的摂りすぎてしまいがちなオメガ6系オイルであるリノール酸は、摂りすぎることでアトピーやアレルギーを発症してしまいます。
オメガ3系オイルであるα-リノレン酸には、リノール酸による悪影響を抑える効果があるため、積極的に摂取することが推奨されているのです。
アマニオイルは、α-リノレン酸の含有量が55%と多く、100種類近くの植物油のデータの内、「エゴマオイル」「キウイシードオイル」についで、3番目に含有量が多いオイルです。
アマニオイルにはα-リノレン酸以外にもリグナンという成分が含まれます。
リグナンは食物エストロゲンと言われる物質の一つで、体内で女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをしたり、エストロゲンの量を調整したりする働きがあります。
エストロゲンは不足すると、更年期障害に代表されるような、自律神経の乱れや骨粗しょう症、認知症リスクの高まりなどの症状が起こります。
一方でエストロゲンが多すぎると、乳がんや子宮体がんのリスクが高まるといわれています。
これらを踏まえ、アマニオイルを摂ることで得られる効果・効能には以下のようなものが上げられます。
・便秘改善
・ホルモン調整
・動脈硬化予防
・潰瘍予防
・皮膚の炎症予防
・糖尿病緩和・予防
・関節炎緩和
・エストロゲン調整
・抗がん作用
・心疾患予防
・認知症予防など
アマニオイルのおすすめの食べ方!
アマニオイルは高温に弱く、加熱により有毒な成分が発生してしまいます。
また生臭いような独特な香りがあります。そのためそのまま飲むのは少し抵抗のある方も多いでしょう。
オリーブオイルなどの他の食べやすいオイルと一緒に使い、サラダのドレッシングにしたり、マリネのオイルとして使用すると食べやすくなります。
また温かいスープや煮物でも、仕上がりにかける形で使用する程度なら問題なく使えますので、ぜひ試してみてください。
本日のまとめ
α-リノレン酸含有量が多いアマニオイルは、積極的にとりたいオメガ3系の不飽和脂肪酸です。
高温に弱く、酸化しやすいアマニオイルを購入する際は、必ず低温圧搾されたもの、精製・脱臭が施されていないオーガニックのもの、ボトルに遮光される容器を用いているものを選びましょう。
また保存する時は、酸化を防ぐため酸素に極力触れないようにし、高温多湿を避けた冷暗所に保存します。
開封後は遅くても半年以内には使い切り、使い初めと大きく臭いが違ってきた場合は、もったいないですが、使用せずに廃棄するようにしましょうね。